中古車購入の秘訣!

中古車の見極め方@中古車購入の秘訣!

中古車は、コンディションが気になるもの。前のオーナーによっては、扱われ方が違っています。中古車ショップに並んでいるたくさんの車。その中で程度を見分けるポイントを少しですがご紹介します。雑誌などでよく掲載されていますが、どっちを信用するかは、あなた次第ですぞ!

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ペットの臭いに要注意!

最近はペットブームのせいか、ペットの臭いや抜け毛の目立つ車が多いような気がします。オークッションで仕入れた以上は売らないといけませんので、何とかごまかして売ってしまいます。

『だったら、最初からそんな中古車を仕入れなければいいじゃん!』

と言われそうですが、最近は現車を見ずに仕入れる"TVオークション"が主流です。落札した車両が店に届いて始めて気がつくのです。『あーっ』と思って早速クレームの電話を入れても、『中古車ですから・・・』の一言で終わってしまいます。仕入れてしまった以上、なんとか客に売ってしまわなければならないのです。

そんな訳で、抜け毛はシート類を取ってしまって掃除をしますが、臭いはなかなか取れません。そんな時に必要なのが芳香剤と消臭剤です。しかし、ペット臭と芳香剤が混ざると『ちょっと変な臭い???』になっちゃいます。

車内に座って“ちょっと変な臭い???”は要注意です。

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オイル管理に気をつけろ!

女性オーナの車に特に多い『オイル交換をしていない車』。

エンジンオイルはエンジンの血液、汚れくらいはいいのですが、ドロドロのオイルは最悪です。最近は、オイルの性能が良くなったせいで、オイル交換のサイクルも長くなっています。新車購入後も、1年間必要なしとか言っているメーカーもあります。オイル管理の悪さのツケは、次のオーナーに回ってきます。走行距離が5万キロを超えてくるとオイル管理の悪さが車に出てきます。

オイルフィラーキャップをあけてキャップの内側やヘッド内部の金属部分を見える範囲で確認しましょう。オイルの黒さは気にしません。少し走れば黒くなります。反対にまだ新しい黄色いオイルのほうが要注意です。

店頭に並べる中古車を、オイル交換してから並べる理由はありませんので・・・

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タイヤの編磨耗は目安にならない!

よく雑誌などで、タイヤの磨耗の仕方でアライメントがどうのこうのと書いていますが、そのタイヤがその車が履いていたとは限りません。

下取車をオークションに出品するとき、インチアップアルミを履いていたら純正アルミに交換したり、純正アルミを履いた人気車種の下取車をオークションに出品するとき、見た目をかっこよくするために倉庫のインチアップアルミに交換して出品するときもあります。

アライメントが狂っていても、倉庫の奥のタイヤを装着してしまったら解りません。

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『事故はしていませんか?』の質問は無意味!

『事故はしていませんか?』
お客さんが良くする質問です。

「事故はしていませんか?」

と聞かれたら・・・
「当てた擦ったは有りますけど大きな事故はしていません。」
と答えます。

自動車屋さんの事故車とは、"基本骨格(フレーム)部位を交換あるいは修復した車両"となっています。ユーザーにとっては、車と車がぶつかったら事故車のようです。

『事故はしていませんか?』と聞くより・・・
『どっか当ててます?』と聞いたほうがいいでしょう。

「ココとココを板金してますので、この辺をこっちから当てられてますね・・・」

とか・・・
「このパネルとこのドアを交換してますね・・・」
とかの答えを聞いたほうが値打ちがありそうです。意外なことに塗装跡のない車は結構少ないです。

ちなみに、左右ドアやボンネット・Fフェンダーパネルのような外部パネルの交換は事故車にはなりません。オークション会場によっても事故車の定義が変わります。

事故車とは、『この車で事故をしました。』と事故の当事者が言った訳ではありません。『過去に事故をした可能性がある。』と言っているだけです。

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大きな事故車ほど解らない!

事故車にも大小いろいろあります。その大小によって「オートオークションでの評価点」が異なります。

中古車の市場「オートオークション」では、各地の業者から持ち込まれた車両を、一台一台検査員がチェックしてリストに記載します。仕入れに来た業者は、そのリストを見ながら仕入れ車両をピックアップします。

この検査の質はオークション会場によって違ってきます。へたくそな修理は誰が見ても解りますが、大きな事故を多額の修理費でトコトン直した場合、修理跡が解りにくくなります。車両を真っ裸にしたら解りますが、そこまでの検査はしていません。

検査員も販売店もユーザーも気が付いていない事故車・・・今日も街中を結構走っているでしょう。

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走行距離の不思議?

中古車の走行距離は、値段に大きく影響します。

皆さんの敬遠する走行距離はいくらですか?
私が思うには、8万キロを越えたあたりから聞こえが悪くなるように思います。10万キロがひとつのラインですね! 15万キロも20万キロも同じでしょう。

「オートオークション」でも10万キロ越えの車が結構売れてます。日本での現役を終えて海外で活躍するために買われていくケースもありますが、すべてがそうではないような気がします。

日本には車検制度があります。車検に出すと整備記録簿がもれなく付いてきます。ふつうこの記録簿は、車検証入れに入れっぱなしです。新車からの整備手帳には、たいした記載がないのが通常です。車検時の記録簿が重要になるのです。

しかし、中古車になるとこの記録簿がなくなるのです。捨てる理由などない記録簿がなぜなくなるのでしょうか?整備手帳や取説がなぜなくなるのでしょうか?車を下取に出すとき、これらを家に置いときますか?普通は車に乗せたままでしょう・・・

『わたしが出品した10万キロのベンツがカーセンサーに6万キロで売っていた。』なんて話もあります。

オークション会場で買い取られていく10万キロ超えの車たち・・・どこへ行っているのでしょう?